154番 1978年6月3日 聖母の汚れなきみ心の祝日 長崎にて

「全教会よ、私の避難所に」


 別の大陸に属するこの国において、きょう私の汚れなき心を祝うために、あなたをここに連れてきました。

 いま、あなたがいるのは、かつて日本の最初の殉教者の血によって、うるおされた町です。この同じところで、あの恐ろしい武器が一瞬のうちに、あわれな私の数万人もの子らを殺しました。

 今あなたの側にあるこの(浦上)教会の上で原子爆弾がさく裂したのです。

 私の小さな子よ、この日、この場所は、あなたに1つの“しるし”です。私は、きょう、ここから、その“しるし”をあなたを通して私の愛するすべての子らに与えようと望んでいます。

 それは、もし、私の子らが、神にたちかえるようにという私の招きに応じないならば、ここで起こったことが、全世界のいたるところに起こる危険があるからです。

 

 司祭、すべての信者が、ここに入らなければなりません。

 私があなたを世界中のあらゆる国々に連れていっているのは、まさにこのためです。忠実を守り通す残されたわずかの人々、イエズスがみ国の完成のために使うかれらがみな、私の汚れなき心に逃れる時が来たのです。

 ここに入らない者はすべて、すでにはじまっている大嵐に、亡ぼされてしまうでしょう。

 

 私の汚れなき心を慰めてください。

 私の汚れなき心がこれほどにいばらの冠で傷つけられようとは!これは、今まで、かつてなかったことです。そのいばらは、私が特に愛していた子らと神に奉献された人々が犯す罪と亡恩、汚聖、無視、うらぎりです。

 かれらのうちのある者の家に、私は入ることさえできません。それは、かれらが私をきらって必要としないので私を閉め出すからです。

 前には神の花園だったかれらのなかのある者が、今では、すべてを泥でぬりつぶして腐敗させてしまう悪魔の沼地に変わってしまったのです。

 

 愛する子らよ、これほどに苦しむ私をなぐさめてください。私から、いばらをとり除き、私の傷にバルサムを塗り、苦しみにみちた私の心のために、いちばん美しい愛の冠をあんでください。

 天の母は、失われたすべての子らを、あなたがたの協力によって、きょうもまた救いたいのです。

 

 私のこの汚れなき心をごらんなさい。もし、あなたがたが、母の切実な招きを受いれないなら、すでに、あなたがたの身近に迫ってきた天命をみている私の心は、非常に悩まされ、傷つけられるのです。

 かつてなかったほどの禍が、これほど身近に迫っているというのに!これほど助けが必要だというのに!

 ああ、私の子らよ、あなたがたを父のあわれみと、いつくしみで待ちつづける神にたちかえりなさい。

 神のおきてを守ってください。罪のいざないに負けないでください。これまで、もうずいぶん侮辱されてきたわが子イエズスを、これ以上侮辱しないでください。

 残された時は、わずかしかありません。私のときが来ています。私自身、あなたがたを救うために働きかけています。