581番 1996年10月13日 東京(日本)

日本のマリア運動の司祭達と、チェナクルム形式によって行われた黙想会

「偉大なるしるし」


 絶えざる祈りと兄弟愛のチェナクルムの数日間をわたしと共に過ごすことを願って、ここに集った日本におけるわたしの運動の司祭であるあなたがたを、わたしは大きな喜びをもって眺めています。ファティマで起こった、太陽の奇跡によって、その確証が与えられたわたしの最後の出現を思い出す記念日である今日、あなたがたはこのチェナクルムを終えようとしています。

 

 天に偉大なるしるし—signummagnumが現れました。

 わたしは、天に現れた偉大なるしるしです—わたしは、太陽の衣をまとい、足の下に月を踏み、頭に12の星の冠をつけた婦人です。

 

 —それは、神とキリストに反逆して団結したすべての悪の力に対抗してなされる恐るべき戦いにおける、ひとつの偉大なるしるしです。そのために、太陽の衣をまとった婦人の偉大なるしるしの側には、今では巨大な権力のすべてを表明する、あの赤い龍、太古の蛇、悪魔のそれも現れます。大きな龍は、あたかもその偉大な勝利を勝ち得たかのように見えます。彼は人類をして、神不在の文明を築き上げるに至らせました。あらゆる所に、金銭と快楽の崇敬を広めました。人々の知性を、傲慢と誤謬によって支配しました。罪と邪悪をもって霊魂を犯しました。利己主義と憎しみによって心を頑なにしました。好色と不潔の杯を用いて、地上のすべての国々を堕落させました。悪魔は、世界全体にその悪意に満ちた支配力を及ぼすことに成功しました。

 けれども、天と地、天の霊と悪魔の霊、婦人と龍、この最後の時代におけるこれらのすさまじい戦いの中で、わたしは、わたしのもっとも大きな勝利の偉大なるしるしとして現れます。

 

 —それは、あらゆる形の理論的或いは実践的無神論にたいする神、あらゆる形の悪と罪にたいする善、あらゆる形の暴力と憎しみにたいする愛、あらゆる形の誤謬と欺瞞にたいする真理、など、もたらされるべき勝利の、ひとつの偉大なるしるしなのです。

 この偉大な勝利のために、わたしは世界のあらゆる所からわたしに「はい」と応えてくれる、すべての小さな子らによって群れを形成しました。わたしは、わたしの司祭のマリア運動を通して、地の果てに至るまでわたしの招きを持ち運び、勝利の軍団を形成しました。ほとんど完全に異教的なこの国でも、わたしの小さな子らは、喜びと大きな寛大さをもってわたしに応えてくれました。

 それでわたしの母としての心は、あなたがたに対する愛と優しさの感情で震えています。わたしは彼らのためにも救いの道を開きます。わたしの汚れなき心の勝利とともに、彼らも、そこでわたしの御子イエズスが善き牧者として存在される唯一の羊の檻の内に入るでしょう。

 

 —それは、この濃い暗闇の時期における、光の偉大なるしるしです。それゆえにわたしは、祈りと犠牲、信頼、そしてあなたがた自身の大きな委託、という道を歩むようにとあなたがたを招きます。わたしの母としての優しさの贈り物をあなたがたに届けに行くようにと、もう一度わたしはこの小さな子をあなたがたに送りました。

 彼を通して、あなたがたの教会と祖国に、わたしの助力と母なる保護の確かなしるしを与えます。あなたがたの親族、及びあなたがたの司祭職に委ねられた人々と共に、父と子と聖霊のみ名によってあなたがたを祝福します。